売れないバンドマンに欠けている、たった1つの大切なこと

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君はここ数年で音楽業界が大きく変わったことに気付いてるだろうか? 恐らく、ハッキリと認識していなかったとしても、なんとなく肌で感じているんじゃないかなと思う。

ミュージシャンとして生きていくための方法論自体が変わりつつある時代。

もし君がバンドマンとして音楽活動をしているのなら、絶対に知っておいて欲しいことがある。

伝えたいことは山ほどあるんだけど、その中でも今回は、1番大切なことを話したいと思う。

これから話すことを意識していないと、これからの音楽業界では生き残っていくのは不可能じゃないかな。それくらい大切な話だから、最後まで真剣に聞いてもらえると嬉しい。

バンドで売れるためにもっとも大切なもの

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もし君が今の時代に「バンドで売れたい」と思っているなら、何よりも大切なものがある。

それは、、、「セルフプロデュースの意識をもつ」という事。

つまり、「自分をどう見せるのかを常に考える」という事だ。

なぜこれがそんなに必要なのかというと、PCやスマホ、SNSなどの普及によって、お客さんとアーティストの距離が近くなり、アーティストの発言や行動がお客さんに直接、リアルタイムで伝わるからだ。そしてその言動ひとつで、お客さんの心を強く掴んだり、逆に離れていくこともある。

セルフプロデュースがしっかり出来るアーティストは、自分たちの音楽の魅力を音楽以外の部分でも伝えられるようになり、逆にセルフプロデュースが出来ていないアーティストは、お客さんに見せてはいけない部分を見せてしまい、自分たちの音楽の価値を下げてしまっている。

要は「自分たちをどう見せるべきか?」をしっかり理解出来ているかどうかが、これから生き残っていけるかどうかを左右するということなんだよね。

こういった意識を持って、セルフプロデュースがちゃんと出来ているミュージシャンは本当に少ない。でも、今売れているバンドはちゃんと意識してやっているし、売れているミュージシャンであればある程、セルフプロデュースをより強く意識しているんだ。

 

音楽で売れるために重要なのは音楽だけではない

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小さなライブハウスで活動している、売れていないバンドマンからよく耳にする言葉がある。

「曲さえ良ければ売れるはず・・・!!」

ハッキリ言って、この考えは完全に間違っている。

なぜならこれは、商品で言うなら「物が良ければ売れる」と言っているのと同じだからだたくさんの人に何かを届けたいと思ったとき、それが物であっても音楽であっても、考えるべきことはほとんど同じなんだよね。

つまり「大切なのは中身だけじゃない」ということ。

 

ちょっと想像してみてほしい。シュワシュワした炭酸の飲み物が、牛乳のようなデザインの紙のパックに入って売られていたら君はどう思う?

なんか美味しくなさそうに感じるよね。炭酸飲料なら、コカ・コーラや三ツ矢サイダーみたいなデザインの缶やペットボトルに入っていた方が美味しそうに感じるんじゃないかな。

じゃあ、その逆も想像してみてほしい。牛乳が缶に入ってコカ・コーラのようなデザインで売られていたとしたらどうだろうか?

違和感を感じて、美味しそうに思えないのはおそらく僕だけではないはず。

何が言いたいのかというと、沢山の人に何かを届けたいと思うなら、「中身だけではなくて、パッケージや入れ物なども大事」だということ。つまりは「中身を正しく想像させつつ、ちゃんと美味しそうに見せれているかどうか」もすごく大事だということなんだ。

 

実際のバンドを例に出してみると…

飲み物で例えるだけでは分かりにくいかもしれないから、バンドを例に出してみよう。

「三日月サンセット」などを歌っていた初期のころのサカナクション、君は見たことあるだろうか?

ボーカルの山口一郎さんの髪型は今のような雰囲気じゃなくて、普通のバンドマンって感じだった。下のyoutube動画を見てみてほしい。今と雰囲気が違っていてびっくりすると思う。

 

「アイデンティティ」の頃から「テクノカット」になったんだけど、それによってバンドの世界観と一致してバンドの色がより濃いものになっている。

「サカナクションってこんなバンド」っていう雰囲気が、以前よりも伝わりやすくなったのが分かると思う。

 

このように話すと勘違いされてしまうことがあるんだけど、これは単純な「外見の話」じゃない。

アーティストとして自分の世界観やメッセージを込めた作品を作り、それを多くの人に広めていきたいのなら、曲だけを大事にしていてはいけないということだ。

 

同じ言葉でも「誰が言うのか」によって伝わり方が違う

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少し違う角度からも説明しよう。

「なんかあいつに言われるとムカつく」 君も一度はそんな気持ちになったことがあると思う。

普段、仕事をまじめにしないやつに「真面目にやれよ」って言われたり、遅刻の常習犯に「相手を思いやる気持ち」とか「時間の大切さ」を語られたりするとそんな気持ちになったりするよね?

じゃあ、「恋人を想う一途な愛」を歌っているミュージシャンが、実は浮気しまくりの人間だと知っても、その歌詞は伝わるだろうか?

また、「仲間との絆が大事」だと歌ってるバンドが、メンバー内のいじめにより、頻繁にメンバーチェンジしていたとしたらどう思うだろうか?

やっぱりその歌詞は届かなくなるよね。

そのバンドの歌詞に感動したり、そのバンドが発しているメッセージに共感してファンになったのに、実際は口だけだったと思ったら気持ちも醒めてしまう。まあ、これは極端な例だけどね。

つまり、普段のふるまいや発言さえも、その作品の良し悪しに影響するということなんだ。

自分たちの歌詞やメッセージを音楽に乗せてたくさんの人に届け、それに共感する人達をファンにしたいと思うなら、「この音楽を歌うにふさわしい自分」でい続けること。

自分の作品をお客さんにより良い状態で届けたいと思うのであれば、「自分はどんな見た目で、どんな発言やふるまいをするべきなのか」を常に考え続けることが必要なんだ。

仮に、君の音楽が炭酸飲料のようなものであるなら、コカ・コーラや三ツ矢サイダーのようなパッケージングで、のどが渇いているお客さんの沢山いるところにキンキンに冷やして陳列しておくべきだよね。

 

一番大事なのは音楽である

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ここで誤解してほしくないのは、「楽曲はどうでもいい」と言っているのではないということ。

ここまで話したことは、素晴らしい楽曲がある前提での話。いくら魅力的に演出したところで、根本となる音楽が良くなければ話にならないしね。

「良いものを作りさえすればいい」ではなくて、「良いものを作った上で、より魅力的に見せるためにはどうすればいいかを考えよう」ということだね。

 

最後に・・・

インターネットやSNSの普及によって、TVやラジオが主体の時代に比べてお客さんとの距離が近くなり、ちょっとした言動や立ち振る舞いが伝わりやすくなった。

芸能人やミュージシャンも、ましてや政治家までもが、ブログやTwitterなどで発信しているし、それに対して一般の人がコメントしたりすると、本人からレスポンスが返ってくることさえある。それだけ、著名人と一般人の関係性が変わったということだ。

君も知ってる通りSNSというのはすごく強力なメディアだから、今の時代これを使わない手はない。

うまく使うことが出来れば、熱狂的なファンを作ることも、音楽だけでは伝わりづらい世界観を伝えることだって出来る。ネットが普及していなかった時代とは、戦い方がまったく違うんだよね。

SNSの活用法はまたいずれ話そうと思うけど、こういったメディアも、セルフプロデュースが出来ていなければ、役に立たないどころか逆にファンを遠ざけてしまう原因になったりもするんだ。

「自分の音楽をより魅力的に見せるためには、自分はどうあるべきなのか?」

まずはこれを常に意識しながら、音楽活動をするように心がけてみて欲しいと思う。つかめるまでにはかなり時間がかかると思うけど、意識するだけでも全然違うから、君にも是非やってみて欲しいな。

『自己プロデュースの意識を持ち、より伝わる音楽へ!』

それではまた会いましょう!

 

 

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