世の中には一発屋と呼ばれる人がいる。それに対して、ずっと長い間売れ続ける人もいる。
音楽で言うなら、一発屋として1曲だけ売れて消えていくアーティストと、10年以上もずっと売れ続けているアーティスト。君は、何が違うと思う?
なぜ一方は一発屋として消えていき、もう一方はずっと残っていけるのか?
実はこれすごくシンプルな話なんだよね。一度知れば「なるほど!!」と思ってもらえるはず。
という事で今回は、一発屋と10年売れ続けるアーティストの違いについて話したいと思う。
「何が」ファンの心を掴んだのか?
一発屋と10年売れ続けるアーティストの違い。それは、、
「曲」が人々の心を掴んだか、「アーティスト自身の魅力」が人々の心を掴んだか。極論で言うと、たったこれだけの違いなんだ。
一発屋は「曲」でファンの心をつかみ、10年売れ続けるアーティストは「人」でファンの心をつかんでいる。
ではなぜその違いが、長く生き残れるかどうかを左右するのかというと、曲はいずれ飽きるからだ。
君もそうだと思うけど、いくら良い曲であっても最初の感動がずっと続くことはない。とはいえ、季節とかイベントとかに関連していて、その時期にその曲を聴くと毎回おなじ感動がよみがえるようなものはある。
- 卒業式に歌う名曲
- 冬にゲレンデで聴きたい曲
- クリスマスならこの曲
こういったものは君も思い当たると思う。でもこれは曲だけというよりも、状況と関連して人の心に強く残っていることがほとんどだ。イベント、状況、季節などの状況と曲の世界観があまりにマッチしていることで、曲とそれらが組み合わさって、毎年同じように感動したりするんだよね。だけどそういったもの以外は、基本的にいつか飽きる。
「消費される音楽」と一部の人が皮肉をこめて言ったりするけど、メジャーな世界での音楽でたとえるなら、やはり「消費される」という感覚が近いと思う。新しいミュージシャンが出てきては消える。それを繰り返しているのは君も感じていることじゃないかな。
ずっとファンであり続ける理由
それに比べて、人を好きになったり、憧れたり、尊敬したりした気持ちは、それを裏切るような言動や行動がない限り、なかなか色褪せることがない。
僕の場合、中学でギターにのめり込むキッカケとなったのはB’zだった。本当に凄く憧れていたから、稲葉さんも松本さんも呼び捨てには出来ない。全く聴かなくなった今も「稲葉さん」「松本さん」と言ってしまう。BUMP OF CHICKENの藤原基央さんも「フジくん」と呼ぶけど、藤原とは言えない。
君も似たような経験がないだろうか?
一度憧れた人、尊敬した人に対して抱いたそういう気持ちは、そのアーティストの音楽を聴かなくなったとしても、なかなか変わらないものだと思う。
ということで、長く生き残るバンドになるためには、名曲を生み出すことよりも、いかに自分のパーソナルな部分が伝わって、自分を好きになってもらえるかがポイントなんだ。
つまりファンにとって、いかに「カッコいい存在であり続けられるか」が何よりも大切だということ。
では、どうすれば自分を好きになってもらったり、ファンにとってかっこいい存在であり続けられるのか?
それには、
「ルーツとなる音楽を持つ」
「パーソナルな部分を音楽で表現する」
「自分を演出する意識を持つ」
「コアなメッセージを持ちファンの先導者となる」
など他にも色んな要素がある。
この部分は時間をかけて説明していきたいから、また折を見て話そうと思う。
最後に・・・
今回の話をまとめると、一発屋と10年売れ続けるバンドの違いは、「作品」で人の心をつかんだのか、「人」で人の心をつかんだのかの違いだという事だ。
これは音楽のみならず、「一発屋」と呼ばれる人が多く存在する「お笑い」などのジャンルでも同じだと思う。「ネタ」で売れた人は消えていくけど、自分の「トーク力」や「キャラクター性」などの「パーソナルな部分」がテレビというメディア上で求められる存在になれた人は、ずっと残っていると思う。
要は作品ではなく、自分自身が人に求められる存在であり続けること。
君もせっかく人生をかけて音楽をやっているのなら、一発で終わってしまうアーティストではなく、ずっと人の心をつかみ続けられるアーティストを目指してみて欲しいな。
『自己プロデュースの意識を持ち、より伝わる音楽へ!』
それではまた会いましょう!
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