バンドマンが絶対知っておくべきTwitterの本当の使い方【後編】

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前回、アーティストはTwitterで人間性を伝えるべきだという話をしたんだけど、今回はもっと具体的な話をしようと思う。

アーティストが自分の人間性(キャラクター)をお客さんに伝えることで、楽曲やバンドの魅力が伝わりやすくなるという話なんだけど、これには 「自分を演出する」という意識が欠かせない。

なぜなら、演出する意識を持たずに人間性を伝えるツイートをしてしまうと、意味がないどころかバンドにマイナスイメージを与えてしまうこともあるからだ。

ということで今回は、アーティストにとってすごく大切な「自分を演出する」ということについて説明しようと思う。

前回の記事を見てない人はまずこちらから見て欲しい。

→ バンドマンが絶対知っておくべきTwitterの使い方【前編】

 

演出するというのはどういうことか?

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「自分を演出するべきだ」という話をすると、「自分を偽って演技をすること」だとカン違いされることが多いが、それとは全く違う。

演出(えんしゅつ)とは、物事を表現するときに、それを効果的に見せること。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%94%E5%87%BA

君もライブハウスで演奏する時、登場でSEをかけたり、曲ごとに照明を変えたり、ボーカルが1人で弾き語るシーンではボーカルにスポットライトを当てたりして、バンドを良く見せるために演出していると思う。

これはもちろん、バンドを全く別のものに見せるということではなく、バンドをより良く見せる為の行為だよね。

登場を華々しく見せる為にSEをかけることも、曲のイメージに合わせた照明を照らすことも、目立たせたい部分にスポットライトを当てるのも、バンド自体が変化しているわけではなくて、ただ見せ方を工夫しているだけ。

つまり、「演出」というのは、元々あるものをより良く見せるために工夫すること。

それと同じで 「自分を演出する」ということは、「自分をより良く見せるために工夫すること」なんだ。

決して、自分を偽って演技をするということじゃない。

 

ナインティナインの岡村さんの話

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では、「自分を演出する」ということがどんなものか、分かりやすく伝えるために一つ例を出してみようと思う。

ナインティナインの岡村隆史さんが、TVとプライベートでは性格が全然違うという話を聞いたことがあるだろうか?テレビでは面白いキャラクターとして定着しているけど、普段はおとなしく人見知りであまり喋らないというのは有名な話。

面白い部分とおとなしい部分、どちらも岡村さんだけど、テレビで見せるべきなのは面白い部分だけ。だからこそ、岡村さんは面白いキャラクターとして浸透しているんだよね。

もし、テレビでも普段のおとなしい部分を出していたとしたら、笑いのとれるシーンでもシラけた雰囲気になってしまったりして、今みんなが岡村さんに対して思っているイメージとは、随分違ったものになっていたはずだ。

 

テレビで見せるべき部分、「笑いのとれる面白い部分」だけを見せているからこそ、今の岡村さんがあるというわけだね。

つまり、「自分を演出する」ということは、自分の見せるべき部分だけを目立たせ、自分をより良く見せる様にすることなんだ。

 

演出することでキャラクターがハッキリ伝わる

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自分の人間性の「見せるべき部分」だけを見せる。これが「自分を演出する」ということだ。

長く生き残っている芸能人はみんな「TVで見せるのにふさわしい自分」をちゃんと演出している。

だからこそお茶の間の人達に「自分はどういうキャラクターなのか」ということがハッキリ伝わっていて、そのキャラクターがテレビで必要とされるからこそ、芸能界で長く生き残ることが出来るんだよね。

 

試しに長く生き残っている芸能人を思い浮かべてみて欲しい。キャラクターを想像出来る芸能人が、わりと沢山いることに気付くはずだ。そして、それが君に伝わっているということは、その芸能人が自分を演出できている証拠なんだ。

テレビでは芸能人が「自分のキャラが〜」という話をしていたりもするから、テレビに出る時にはキャラを演出するのが必要だということは、君も何となく気付いているんじゃないかな。

 

このようにテレビに置き換えて考えると「見せるべき部分だけを見せる」という考えは当たり前のことのように思うけど、twitterだって不特定多数の人に発信出来る立派なメディアだから、考え方は全く同じだ。

メディアを使って何かを提示する場合には、「自分を演出する」というのは必ず必要な考え方なんだよね。

 

Twitterで見せるべき人間性について

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では、どのようにして「自分の見せるべき人間性」を見つけていけばいいのだろうか。

僕は、まず「見せるべきでない部分」について考え、それを一切見せないように徹底することから始めるように勧めている。なぜなら、それが一番簡単だからだ。

例えば君にとって「元気を与える」「勇気を与える」「ポジティブな気持ちを与える」アーティストがいたとして、その人がtwitterで、後ろ向きでネガティヴな発言をしていたら君はどう思うだろうか。

もし「一途な恋の歌」を歌っているアーティストが、twitterで浮気を肯定する発言をしていたら君はどう思うだろうか。

言わない方がいいこと、見せない方がいい部分というのは、比較的簡単に見つけることが出来る。

つまり、自分がアーティストとして表現しているイメージを壊してしまうような部分は、見せるべきではないということだ。

 

見せるべきでない部分がハッキリ分かったら、次は自分の中のどんな部分を強調して見せていけばいいのかを考えよう。

君は、「元気を与える」「勇気を与える」「ポジティブな気持ちを与える」アーティストや、「一途な恋の歌」を歌っているアーティストはtwitterでどんな発言をしたらいいと思う?

どんな発言をしていたら、君はより魅力的に思うだろうか。

 

これについては、万人に共通する正解は無い。人によって正解はバラバラなんだ。

なぜなら、その人の元々持っている雰囲気になどによって、同じ「元気を与える」歌を歌っていたとしても、ファンにとって手の届かない崇高な存在として「元気を与える」べきなのか、ファンに身近な等身大の存在として「元気を与える」べきなのかが違うからだ。

 

自分のどの部分を強調して見せるべきかというのは、すごく難しい問題だし、正解と思えるものにたどり着くのは時間がかかる。 でもそれを理解して行動出来るからこそ、ファンの心を深くつかむ音楽活動が可能になるんだ。

仮説を立てた上で、一定の期間をかけて1つずつ試していくことをお勧めする。それが正解だったかどうかはおそらくファンの反応から分かるはずだ。

 

一貫して見せるべき部分だけを見せるから伝わる

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ここで改めて伝えておきたいことがある。

尾崎世界観のツイートは、感謝の言葉と自分の弱さをほのめかす発言ばかりで埋め尽くされていたからこそ、「実は弱いけど強がっている、感謝の気持ちを素直に伝えられる人」というキャラクターがハッキリと伝わったということだ。

 

人間なら誰でも色んな感情や色んな一面がある。君だって、怒ったり、弱気になったり、傲慢な気持ちが湧いたり、感動したり、感謝の気持ちが生まれたりもするよね?

その中の「見せるべき部分」だけを何度も何度も繰り返し見せるからこそ、誰がどんなタイミングでどのツイートを見ても、みんなに同じ印象を与えることが出来るということだ。

ツイートなんて毎回見てもらえるわけではないし、タイムライン上でどんどん流れていくもの。もし浮かんだものをただ思いつくままにツイートしてたら、ファンがどのツイートを見たかによって、君の印象はバラバラに伝わってしまう。

 

例えば、君が10回のツイートのうち9回は感謝に溢れたツイートをし、そのうち1回だけ怒りのツイートをしたとする。すると、それを見るファンが10ツイートのうち何ツイート見たか?そしてどのツイートを見たかによって君の印象は変わってしまうんだ。

感謝のツイートだけを見た人にとっては感謝に溢れている人に見えるし、怒りのツイートだけを見た人にとっては怒っている人に見える。

10回のツイートのうち、たった1回大きく違う印象のツイートがあるだけで、それを見るお客さんに与えるイメージはバラバラになる。だけど、もしこれがすべて感謝のツイートであれば、誰がどう見ても、感謝に溢れた人という印象になるよね。

つまり、一貫して見せるべき一面だけを見せているからこそ、会ったことも無い人にさえ君の見せたいキャラクターがハッキリと伝えられるということなんだ。

 

まとめ

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今回伝えたかったことをまとめると、

  • バンドの曲を歌うにふさわしい自分を演出することで楽曲の伝わり方が変わる。
  • 自分の中の「どういう部分を見せるべきか」を考え、徹底してその部分だけを繰り返し見せることが必要。

ということ。

君もバンドをやっているなら「何をツイートするべきか?」を今一度考えてみて欲しい。こういう考えや視点を持つと、おのずとバンド活動自体のクオリティが上がるから、今回の話は何度も繰り返し読んで欲しいし、深く考えて欲しいなと思う。

ということで、長くなったけど最後まで読んでくれてありがとう!

『自己プロデュースの意識を持ち、より伝わる音楽へ!』

それではまた会いましょう!

 

 

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